「レナ、こんな所に本当にお宝があるのかよ?」
大柄なライオン獣人が、体に力を込めて大木をどかせる。
「もう、レオったらすぐ結論づけるんだから。町の人の話は、とりあえず信じるのが吉なのよ!」
その横で、小柄な女賢者が笑いながら喋っている。
「いや、だってよ……全然危険な敵の気配、しないぜ? お宝ってのはモンスターが集めてるもんって相場が決まってんだろ?」
「甘いわね、レオ! モンスターが気にしてないだけで、宝石だとか、金とかの鉱脈があるケースも有るのよ?」
「おっ、いいねえ! それなら俺様の筋力の出番だな! ツルハシでガンガン掘り出してやるぜ!」
「レオ、頼りになるもんねー。でも、油断はしないでね?」
「俺が油断、したことあるか?」
「この前、カエル化の罠踏んだのだーれだ」
「……ああ、えっと、すまん」
「ま、あの時はレオが勝手に突っ走ったのが悪かったのよ。世界中の魔法を覚えている私なら、どんな罠だってすぐ解除できるわ。だから、安心してね!」
「ははは、じゃあ代わりに俺様は、武闘大会で優勝したこの体でレナを守ってやるぜ!」
「ふふ、なんだかんだ名コンビだし、頼りにしてるわよ!」
二人はお互いに目を合わせ、一笑い。
別に付き合っているわけでもなく、そういう目で見ているわけでもなく。
ただ、命を預けるのに何の心配もない、という冒険コンビ。
レオが盾になるように前をのっしのっしと歩き、その後ろをレナが警戒しながら付いていく。
「あれ、分かれ道だぞ?」
「うーん、二手に分かれるのも良くないし……一緒に行動したほうがいいわよね」
「そうだな、弱いとは言えこっちに向かってくる奴の気配があるぜ。ここは離れないでいよう」
レオは立派な黒い鬣を蓄えた顔で真剣に一方を睨み、そっと右に歩く。
カチリ。
「あっ、レオ……」
「お?」
レオの巨大な足が床をへこませ……たわけではなかった。
スイッチのようなものが押され、軽い音。
レオがキョトンとして、レナが彼の足元を見て。
「……ん? え?」
次の瞬間、そこには一人しかいなくなっていた。
はちきれんばかりの胸、裾を持ち上げている股間の膨らみ、完全に弾けた靴。
レナが両手で持っていた大きな杖を軽々と片手で持っており、レナの髪の色になった鬣が揺れ……
「どうなってんだ、落ち着いて! なっ、口が勝手に!? レオ、大丈夫よ! どういうことだよ!?」
急に慌て、落ち着き、また慌てて、すぐ落ち着き。
「ええっと、合体の罠よ! 合体の罠ぁ!? そう、レオが踏んじゃって、い、今俺、レナと!? ああもう、落ち着いてってば、ああ、おう、そう言われても、私も実物は初めてだけど……!」
融合した二人は一人で問答を続ける。
「で、どうすればいいんだよ、安心してってば、私の魔法で戻るから、良かった、戻れるのか! けど、今、一緒の体でしょう? ああ、やっぱり、そうなのか? だから、レオが動いたり喋ったりすると私、なるほど、レナに任せればいいんだな!? そう、そう! すぐに必要な魔法を使って、分離するから! 頼んだ!」
さすが息のあったコンビ。
同じ体になる、という奇妙な現象でも、レナの分析により早くも解決しようとしている。
体の主導権を任せたレオは、目に映るものをじっくり観察する。
(へえ、レナの臭いがめちゃくちゃ近い……結構いい匂いがするな。おっ、これ、下に見えてるの、もしかして……胸か? で、でかいな……さ、触ってみて、いいもんか? いやでも、あっ、やべ、お、俺、これ、レナに興奮してるのか? いや、というか、俺に、レナが混ざっているのに興奮しているっていうか……)
「え、ええっとね、レオ? お、おう、なんだ?」
突然口が動き、レオが驚き。
「い、言ったわよね、同じ体だって……ああ、そうだな? えーっと、あまり、言いたくないんだけど、ど? ぜ、全部、私に伝わってるんだけど……げぇーっ!?」
一人で考え込むように思考していたレナと違い、レオは遠慮なく堂々とスケベな妄想。
容赦なくそれがレナにも入ってきたせいで、すっかり顔が赤くなってしまっているようだ。
「ま、まあ、わ、私も、お、おちんちん、気になる、わよ? で、でもね、レオ、こう……ね? ああいや、すまんすまん、悪かったって……! う、うん。ん、レナ、もう少しかかるか? え?」
気まずくなっていた雰囲気がガラリと変わる。
「いや、何かがこっちに来る……! ま、待ってね。後30秒でいけるわ!」
二人が気を張り詰め、お互いにできることをする。
「……ゴブリンじゃねえか。なんだ、じゃあ任せるわね? おうよ!」
出てきたのは、小さい雑魚モンスター、ゴブリン。
見たこともない融合体をまじまじと眺め、たまにギィ、ギィ、と鳴きながらゆっくりと近づいてくる。
「ああもう、気迫で逃げるような利口さとか無いもんな、こいつ……よし、治し方が分かったわ」
完全に気が削がれたレオ、一方で魔法を組み立て終わったレナ。
ぽけーっとした顔でだらしなく口を開けているゴブリンを軽く注意しながら、レナがライオンのような口を開き詠唱を始めた。
カチリ。
その時、ゴブリンの足が何かを踏む。
勢い良く、彼の口から魂が抜け出て発射される。
レオが反応するより早く、それはレナの開けていた口の中に。
ごっくん。
反射的に喉が動き、取り込んでしまい。
巨体が軽く震え、今度は融合体の口から魂が飛び出た。
二色の魂が捩れるように進み、なんとそのままゴブリンの口に飛び込んでしまったではないか!
「……」
「……」
二人共目をつむった後、目をゆっくりと開く。
「えっ!? なによこれ!? なんだよこれ!? どうなってるのよ、どうなってるんだよ!?」
ゴブリンが手足をばたつかせ、大声で騒ぎ始めた。
「おっ、へえ、なるほど……」
対照的に、融合体は自分の鬣をなでながら軽く首を傾げている。
「お、おい、何よ、何なんだよ、何って、どうなってるんだよ、何なのよ!?」
「あー、分かってきた、分かってきたぞ」
目の前でデタラメに動いているゴブリンを観察しながら、融合体の顔は徐々に笑みがこぼれ始める。
「なんとかしろって、なんとかって何よ、なんとかはなんとかだよ、何がなんなのよ!?」
「すっげえなあ、体の性能の差って!」
ワハハ、と融合体は大笑い。
「私、俺だって、いやわけわかんないわよ、俺もだよ!」
「へへへ、お二人さん。おバカなオイラの体、楽しいかい?」
「二人? おバカ? オイラ? 何が? 俺だぞ? 私!」
「アーッハッハハ、すごい、すごいギィ! 天才賢者と最強格闘家だったのに、もうただのゴブリンなんだ!」
「ゴブリン? 誰が? 何だこの手!? これ何よ!? 俺に聞くなよ!?」
「えへへ、これがおっぱいってやつか。おほー、すっごいなあ、柔らかい、気持ちいい、最高だギィ!」
「ちょ、どうなって、でかいやつが、えっ、何あれ!?」
「本当に分からないんだな、教えてやるよ! さっきオイラ……今はもうお二人さんだけど、罠を踏んじゃったギィ。何の罠だと思う?入・れ・替・わ・り!」
「い、いれかわり!? いれかわりって、今俺が考えてるんだよ、私が考えてるのよ、うるさいな、うるさいわね!?」

絵:おるごれ専務。さん
「あは、あはは!!! 聞いて分かるわけないよな、オイラ馬鹿だから、字も読めない程度なんだし……!」
「そ、その、いれかわりって、どういう、説明、今私が聞いてるの、俺が聞くんだよ!?」
「はいはい、仲良くしろってぇ! 簡単だって。オイラと、二人の体が交換されちゃったんだよ!」
「は? え? 意味分からない、俺も考えさせろ、私が、俺もだって!」
「仕方ないなあ。まず、合体の罠のせいで最強格闘家のレオと天才賢者のレナの二人が融合、言うならばレオナになったわけだね。精神同居状態だったわけだけど、レナの知能のおかげで二人のバランスが上手く取れて協力できていたわけ。でもそこに、オイラが近づいて入れ替わりの罠を踏んだ、と。オイラと、レオナになってる二人が体を取り替えっこしたらどうなる? そう! 二人が一人になった体はオイラが一人で使えて、反対にオイラの体は二人乗りしちゃっているって訳! どう、わかりやすいだろ?」
明らかにわざと長い説明を一息でして、融合体レオナはニヤリと笑う。
「なげーよ、長いわよ、がったいのわな、せいしんどうきょ? ゆうごう、ひとりで、バランス、ふたりのり、静かにしてよ、そっちがだよ、なによ! なんだよ!」
「あっ、ごめんごめーん。オイラ、今知力200以上あるから簡単だと思ったけど、そっちの知力は……どれどれ、2かあ! あはは、しかも二人で取り合ってるから、実質1みたいなもんか! そのへんの虫と同じくらいの賢さ、かな?」
余裕の表情でレオナがゴブリンを見下す。
「と、とにかく、おかしいから、なんとか、どうにか、もどる、戻るって何よ、なにが普通だ!?」
「あっ、戻りたいの?」
レオナの言葉に、ゴブリンは大きく首を縦に振る。
「ようし、じゃあ魔法を教えてあげるぜ。『スグモドール』、叫んでみなよ」
「ス、スグモドール! あ、あれ? へたくそ、スグモドール! へたね、スグモド、もう一回、邪魔しないで、スグ、スグモド、モドール!!!」
「ははは、すまんすまん! この魔法、必要MPが30いるんだった! オイラ、MPは四桁あるから問題ないけど……ゴブリンの体に魔力なんて無いもんな!」
「さ、30で、四、ならそっちもダメ、えっ、ダメなら、だめなの!?」
頓珍漢なことを言い出したせいで、ブフッと吹き出してしまうレオナ。
「ようし、元に戻るとか最悪だからオイラだけでも固定しておこっと。『ソウルロック』」
賢者の魔力で、ゴブリンの魂はたちまち肉体と結びつく。
「わ、わからないけど、それ、かえせっ!!!」
やけくそになったゴブリンはレオナに殴りかかろうとするも、二人の息が合わずへっぴり腰。
「ん、くすぐったいな、オイラのスーパーボディには効果がないぞー?」
防具がない所なのにも関わらず、鋼のような筋肉は全くダメージを受けていない。
「ん、この、あれっ!?」
つま先で軸足をちょんと払われ、すってんころりん。
「でもどうすっかな、一瞬で倒せるけど……体もらった手前、それは悪いしなあ。でも元のオイラの体がずっと変に動いているのもなんか嫌だし」
上から目線で考えを巡らせると、賢者の頭脳がすぐさま最適解を叩き出す。
「そうか、そうだな、オイラの体もいいもんだって教えてやればいいんだ!」
転んでいるゴブリンに近づき、股間に手を伸ばし。
「な、なにをっ、あんっ!?」
混乱したままのゴブリンは、突然甘い声を上げる。
「へへ、オイラ頭悪いから、交尾以外のちんちんの使い方知らないもんな。ほらほら、俺様はデカちんぽ、いっつもしこしこしてるんだぜ?」
空いている手でパンツを下ろすと、興奮で糸を引いている巨根。
「ほら、こうやって、今やってるみたいに、なでて、やると、あっ、すげえ、ギィ……」
「あっ、あっ、なんか、俺、私、初めて、したことあるかも、お、俺がする、私が、する……!」
性的刺激で頭が一杯になったゴブリン。
高性能だったはずの二人は、たちまちちんちんに夢中になってしまう。
無理やり元自分たちの手を払いのけると、両手で必死にオナニーを始めてしまった。
「おおっ、いいね、いいね、こんなつよーい体だったのに、そんな体で、気持ちよくなっちゃってて、やべっ、見てるだけで、オイラ、すっごく興奮する、この体、オスメスどっちもあるから、へへっ、楽しい楽しい、気持ちいいっ♡」
融合体レオナの体が大きく動き、胸、陰茎の感覚を堪能している。
「あっ、あっ、俺のほうが、私のほうが、うまい、すごい!」
同じ体なのに、弄るのを競い合っているゴブリン。
どっちの魂がうまかろうが、感じるのは一緒なので大差はないのだが。
「へへ、いいだろ、いいだろ?」
「いい、いい、おちんちん、いい、いい、いい!」
「あっ、やべ、オイラを見て、俺のちんちんと、私のおっぱいで、あーっ、ダメだ、イく、イく、うぉおん♡」
「な、なんか、でる、でる、でる、んっ♡」
股間から可愛らしい音を立てるゴブリン、盛大に射精するレオナ。
「はーっ、ふー、よかった、ぜ……」
「ちん、ちんちん、ちん、ちん……」
二人共顔を赤くし、鼓動を早くし。
「ようし、これでもう、元の俺も私も、チンチンに夢中になっちゃうな……へへ、オナニー三昧なら幸せだろ」
レオナの体のゴブリンは、ぺろりと舌なめずりをして帰還の魔法を唱える用意を始める。
が、その時であった。
「あー、ちんちん、でっかい、ちんちん!」
ゴブリンの体のレオとレナは突然、レオナの巨根にすがりつく。
「うおっ!?」
「ち、ちんちん、すっごいから、おっきいと、もっと、すごそう、だから、おっきい、ちんちん!」
「あー、なるほど……へへ、オイラのでかいの、羨ましいか?」
「ああ、いい、いい、おおきいちんちん、ほしい、なりたい……」
愛おしそうに頬ずりをしてくる。
その感触が妙に気持ちよく、ドキドキし始める。
「へ、へへ、すっげえこと、思いついちゃった……!」
背徳感を覚え、また口を歪ませる。
「なあなあ、大きなちんちん、そんなにいいか?」
「おっきいちんちん、ちんちん!」
「ようし、じゃあでっかいちんちんに、してやるぜ!」
「えっ!?」
レオナの言葉に目を輝かせるゴブリン。
「魔法は……こうだな。よし、じゃあオイラが魔法を使うから『了解!』って返事、するんだぜ!」
「りょ、りょーかい!」
「あっはは、早いって。行くぞ? 『汝、我の肉体の一部となれ!』」
「りょーかい、りょーかーい!!!」
満面の笑みで飛び跳ねたゴブリンの体がまばゆく光る。
そのままグニグニと形を変え、レオナの股間に重なり……
勃起をし始めたかのように男根の大きさが膨れ上がり、玉袋も大きくなる。
「へへ、大成功! 格闘家、レオ! 賢者、レナ! 二人合体、レオナ! でも、精神はただのゴブリンのオイラ! そして、ゴブリンの体と、二人の心はおちんちんに、大・合・体!」
なんと、ゴブリンは合体魔法によりちんちんそのものになってしまったのだ!
(ああっ、おちんちんだ、おちんちん♡)
(ちんちん、おっきいちんちん♡)
二人の魂はちんちんに固定され、完全にそのことしか考えられなくなっている。
「うお、でっかいし、何もしてないのに、もうこんなに、へへ……」
ゴブリンの魂は二人に男性器を任せ、胸を揉み始める。
弾けるような快楽が全身を駆け抜け、もちろん男根にも到達し。
(気持ちいい、気持ちいい♡)
(射精、射精♡)
「おっ、うおっ、すげっ、すげっ、すげえっ♡」
全く触らずに射精が始まり、レオナは大興奮。
二人に任せておけば、簡単に男性としての絶頂が味わえるのである。
「へへ、オイラの魂はロック済みだし、二人はずーっと、オイラのちんちんでいろよな? んっ♡」
見下した問いかけに返事するように、軽く先走りが垂れる。
「いいなあ、最高だな、合体って、すごいなあ、あんなオイラが、こんな無敵の、気持ちいい、んっ、やべっ、オイラの気持ちが高ぶるだけで、二人が反応しちゃうぜ……へへ、元の自分たちの体に繋がり直せて、良かったな、あっおっ……♡」
こうして、一つになった三人。
誰かが止めるわけでもなく、好き放題、やりたい放題。
今日も楽しく、半自動オナニーをするのであった。
「んっ、鏡で裸見るだけで、こんなに出ちまった♡」
トロンとした目で、鏡に兜合わせをして、もう一発射精して……。
おしまい
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